会計基準の解説

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【税効果会計】繰越外国税額控除が一時差異と同様に処理される仕組み

繰延税金資産や繰延税金負債の計上に際しては、一時差異等を網羅的に把握する必要があります。一時差異等にはさまざまなものがありますが、国外で活動する法人においては外国税額が生じることがあり、その場合に発生する繰越外国税額控除については一時差異で...
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資産除去債務に係る履行差額の会計処理と計上区分

資産除去債務に係る履行差額の会計処理資産除去債務は、将来固定資産を除却する際に発生すると見込まれる費用を見積もって計上するものです。様々な仮定を置いて見積り計算を行うものであることから、資産除去債務を実際に履行する際、その時点で計上している...
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医療法人会計基準における企業会計と異なる特徴的な会計処理

保険診療の基本的知識医療法人会計基準を理解する前提として、我が国の医療保険制度における保険診療の流れを非常に簡単にまとめると次のようになります。 国民はそれぞれ加入する健康保険制度において保険料(掛金)を支払う 患者が病院等で診療を受け、保...
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【収益認識基準】代替的な取扱いのまとめ

収益認識基準においては、これまでの会計実務との配慮の観点や重要性の観点を踏まえ、代替的な取扱いが定められています。代替的な取扱いが定められている項目契約の結合まず、いわゆるステップ1における検討事項である契約の結合に関して、代替的な取扱いが...
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【固定資産の減損】共用資産の具体例と減損判定時の留意事項

共用資産とは共用資産とは、その共用資産単体ではキャッシュフローを生み出さないものの、複数の資産または資産グループにまたがってキャッシュフローの生成に寄与する資産を指します。なお、減損会計においては「主要な資産」という概念がありますが、共用資...
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減価償却方法を変更した際の正当な理由の注記例

減価償却方法を変更した場合の取り扱い固定資産の減価償却方法は会計方針に該当します。通常、会計方針の変更を行った場合には、過年度に遡及してその会計方針を適用する処理を行います。一方、減価償却方法自体は会計方針とされているものの、その変更は「会...
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在外子会社の換算レートと換算差額の処理【基準解説】

海外に子会社を有する企業グループでは、子会社の会計処理はその国の現地通貨で記帳されることが一般的です。そのため、日本の親会社が当該企業グループの連結財務諸表を作成するに当たり、海外の子会社の決算数値を日本円に換算しなければなりません。在外子...
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【退職給付】過去勤務費用と数理計算上の差異の違い

過去勤務費用とは過去勤務費用とは、退職給付水準の改訂等に伴って生じた退職給付債務の増加または減少部分です。過去勤務費用は、退職給付制度を新しく導入した場合や、退職給付制度を改訂した際に発生します。一方、いわゆる給与のベースアップは過去勤務費...